『ケーブル1本変えるだけ。たったそれだけで、あのアーティストの生歌を劇的に変化させます。』
なんて、マジシャン紛いの謳い文句だが、これは決して過言ではなかった。。
少し前の話になりますが、2013年5月12日に【ORB Presents Headphone fes Premium Live】が春のヘッドフォン祭2013の中で行われました。このイベントは、音響空間にとことんこだわり、ORBの追求する『色付けのない本来の音』が、無料で体験できるというもの。
ちなみにORBとは、ジェーエイアイ株式会社のオーディオブランド。プロ用機材からホーム用機材まで多岐に渡るラインナップを次々と世にリリースしている。個人的には、据え置き型のヘッドフォンアンプ「JADE casa」を愛用している。これについてはまた次回。
今回の参加アーティストは、竹本健一、野口亮、anry、Rie fuと著名アーティストを混じえた豪華な演出での全3ステージ構成。
さらにはエリッククラプトンのライブもサポートされた知る人ぞ知るPAさんもご参加。
今回の音質のテーマは『色付けすることなく、本来の音質を楽しんでいただく』ということで、ORB製ケーブルをはじめ、さまざまな本格派の音響機材を使用したセッティングに。それにより、ビジネス向けのイベントスペースとは思えないほどの透明感と迫力を兼ね備えた本格的なサウンドが、会場に絶えず鳴り響いた。
その中でも第1ステージ、第3ステージでは、anryさん（Vo）、 野口亮さん（Gt）のケーブルが、従来のライブハウスで使用されるケーブルを使用した場合と、ORB製ケーブルを使用した場合の音質の聴き比べ体験を交えた特別なライブ。ヴォーカルのマイクケーブルと、ギターケーブルそれぞれ着け替え、1コーラスの演奏がどれだけ変化するのかを聴き比べるというもの。
一般的なケーブルでの音質は、一聴、何の変哲のない淡白な音という印象。それに比べ、ORB製ケーブルでの音質は、吐息の深さ、リバーブの深さ、音の伸びが明らかに変化、心地よさを感じることができました。「じっくり聴けば何となく違う気がする」というわけではなく、曲の出だしを聴いただけで、来場者の8割以上が音の変化に気付いたという。 また、anryさんからは「声がしっかり乗ってくれるので、自分自身すごくリラックスして歌うことができる」とコメント。野口さんからは「普段、会場によっては力を入れて鳴らさなきゃと思うくらいのステージもあるけど、このケーブルは本来のニュアンスで弾けるので、気持ちが入りやすい」とのこと。
ちなみに各回の参加者は、アーティストの従来からのファンがほとんどであり、ヘッドフォン祭自体は初参加という方が6割を占めた。
ORBの追求した『色付けのしない本来の音』は、聴衆側だけではなく、演奏者側にも快感与えるものであり、その環境を心地良い空間へと変えてくれたのでした。
ライブ合間のORB製品試聴スペースの様子。この感動の音を、お家でも楽しめるシステムを展示。
また、余談ではありますが、イベント終了後にアーティストのCDが飛ぶように売れました。。この感動のサウンドを、自分の部屋でも聴きたいという方が続出し、ライブ後のヘッドフォン祭でも、実際に手にとって試聴してみたという声が各アーティストのSNSなどに多く寄せられたとのことです。
今まで何の疑いもなく聴いていたライブの音、自宅のスピーカーの音、そしてヘッドフォンの音も、なにか物足りなさを感じたのなら、それは音にこだわることへの第一歩。
音にこだわれば、いつもの音楽に、いつもの何気ない日常に、彩りを加えることができる。
そんな気付きを与えてくれるイベントが今後もっと増えて欲しい。
次のイベントも期待したいですね。
あ、念のため言っておきますが、
冒頭のセリフは、このイベントのMCを務めさせていただいた私の所感であり、発言であるので悪しからず。
ではー